当海外在住メディア広場でもお馴染みの米国・シアトルのスズキマサミさんが始めた日本復興支援プロジェクトについてご紹介します。

震災直後から、マサミさんは「アメリカにいる私にも何かできるはず! レディー・ガガに負けてはいられない」と、東日本大震災の応援合戦として、「You Can Do It, JAPAN ! Project」を立ちあげ、精力的な活動をされています。先日、集まった義援金を在ロサンゼルス領事館経由で日本赤十字社へ届けたそうですが、集まった金額は、ななんと、1万1,888ドルだそうです。

スズキマサミさんと息子さんたち

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【やほい】まずは、プロジェクトを立ち上げたきっかけをお聞かせください。

 

【マサミ】震災後、想像をはるかに超える日本の悲惨な映像とニュースに、テレビやインターネットから離れられない、仕事や家事をしても手につかない、夜は眠れないという日々が続きました。当時、海外で暮らす多くの日本人が私と同じような状態に陥ったと思います。でも、これではいけない、どうせ眠れない日々を過ごすなら、少しでも日本のためになるようなことをしよう! と思い、リストバンドを作って売ることを思いつきました。

【やほい】なぜリストバンドだったのでしょうか? 募金活動などではなく。

【マサミ】アメリカではチャリティー活動としてシリコン製のリストバンが使われることが多いんですね。アームストロング氏の財団によるガン撲滅運動で「LIVE STRONG(強く生きよう)」というメッセージが入ったリストバンドがあるのですが、若い人の間ではカラフルなリストバンドをするのはファッションにもなる。震災後レディー・ガガが日本のためにリストバンド作って話題になったこともあって、まあそれに便乗したカタチですね、制作費も安そうだったし(笑)。、実際安かったのですが、デザインも自分でできたので、よし、リストバンドだ! と。寄付しようと思っていた300ドルを元手に1000個作って、それを5ドルで売る。もし全部売れたら300ドルが5000ドルになる、という考えでした。

【やほい】それが最終的には5000ドルどころか1万2000ドル近くになったのですね。

【マサミ】ロサンゼルス在住のライター仲間である森真弓をはじめ、日本のためになにかしたい! という友人が精力的に活動を手伝ってくれたおかげです。プロジェクトといっても、最初は周りの友人や知人にコツコツ売るという、本当の草の根活動でした。やほいさんも購入してくれましたよね、ありがとうございました。リストバンドを買いたい人がいれば1個でも届けに行き、出店させてくれるイベントがあれば飛んでいき……と、がむしゃらに活動していたのですが、その姿を見て息子の幼稚園の園長先生が「園のカウンターで販売しませんか」と言ってくれたり、友人が働いているショップのオーナに話をもちかけてお店で置いてくれるようになったり。日本を支援しようという輪がどんどん広がっていくを実感して、血が騒ぎました!

Tシャツを作ったのも大きかったですね。グラフィックデザイナーの友人が無料でデザインしてくれるというので制作に踏み切りました。Tシャツはリスバンドと違ってサイズも揃えないといけないし、制作単価も高いけど、その分高く売れる。1枚原価5ドルのを$20で売ることで$15が寄付に回せることになるので、やるしかないと思いました。

【やほい】マサミさんは普段ライターとして原稿を書いているわけですが、実際にモノを作って売るという工程はいかがでしたか?

まったく違う分野なので、システムや流れを作るのにまず苦労しました。資金繰りや在庫、メディア戦略も考えないとけないし、ベッドルームはリストバンドやTシャツの山で倉庫状態。でも中小企業の経営者みたいな感じが味わえて楽しかったです。イベントで販売させてもらうために主催者を探したり、トップの人を捕まえる、という作業はライターやコーディネーターとしてツテを頼ったりリサーチをして取材対象者を探していく工程と似ていましたね。ともかくその間、仕事は最低限、育児はしたものの家事はそっちのけ。それに文句を言うどころか活動に協力してくれた主人に感謝しています。

【やほい】日本の新聞でも取り上げられたそうですが。

【マサミ】はい、5月26日の読売新聞全国版で紹介されました。やはり新聞の影響は大きく、掲載直後は日本から問い合わせが殺到。「日本のためにありがとう。感動しました」というメールもたくさんいただき、勇気づけられました。それでしばらくはアメリカからリストバンドを発送していたのですが、コストと手間がかかってしまう。そこで、日本の友人に相談したら「ボランティアで私にやらせて」と言ってくれたのです。今では日本からのオーダーは日本から発送できるようになりました。

【やほい】最後にメッセージをお願いします。

【マサミ】冷静に分析すると、この活動は「日本のために!」というよりも、「何かしなければ!」という自分の切羽詰った気持ちに対する精神安定療法でした。当時は悲惨な映像を見ると誇張でなく心臓がバクバクして息苦しくなっていましたから。それを和らげるためにもなにかに没頭したかった。それは私だけでなく、周りの多くの人も同様だったようで、だからこそ多くの人がまるで自分のプロジェクトのように精力的に活動を手伝ってくれたんですね。

この活動を通して、集めたお金以上に人のつながりや優しさ、日本人が祖国を思う気持ちの強さ、アメリカ人の度量の大きさやチャリティー活動に対する考え方、いろんなことを知りました。本当にやってよかった!

残念ながら、ここアメリカでは日本への関心は徐々に薄れていて、今後の活動は今まで以上の努力が必要になってきますが、もうひとふんばりもふたふんばりもしようと思いますので、みなさん応援をお願いします!

You Can Do It, Japan Projectブログ

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〈本件に関するお問い合わせ先〉スズキマサミさん

http://mediahiroba.com/wp-content/uploads/masami_1-490x216.jpghttp://mediahiroba.com/wp-content/uploads/masami_1-490x216-150x150.jpgyahoiひと・人@広場当海外在住メディア広場でもお馴染みの米国・シアトルのスズキマサミさんが始めた日本復興支援プロジェクトについてご紹介します。 震災直後から、マサミさんは「アメリカにいる私にも何かできるはず! レディー・ガガに負けてはいられない」と、東日本大震災の応援合戦として、「You Can Do It, JAPAN ! Project」を立ちあげ、精力的な活動をされています。先日、集まった義援金を在ロサンゼルス領事館経由で日本赤十字社へ届けたそうですが、集まった金額は、ななんと、1万1,888ドルだそうです。 スズキマサミさんと息子さんたち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   【やほい】まずは、プロジェクトを立ち上げたきっかけをお聞かせください。   【マサミ】震災後、想像をはるかに超える日本の悲惨な映像とニュースに、テレビやインターネットから離れられない、仕事や家事をしても手につかない、夜は眠れないという日々が続きました。当時、海外で暮らす多くの日本人が私と同じような状態に陥ったと思います。でも、これではいけない、どうせ眠れない日々を過ごすなら、少しでも日本のためになるようなことをしよう! と思い、リストバンドを作って売ることを思いつきました。 【やほい】なぜリストバンドだったのでしょうか? 募金活動などではなく。 【マサミ】アメリカではチャリティー活動としてシリコン製のリストバンが使われることが多いんですね。アームストロング氏の財団によるガン撲滅運動で「LIVE STRONG(強く生きよう)」というメッセージが入ったリストバンドがあるのですが、若い人の間ではカラフルなリストバンドをするのはファッションにもなる。震災後レディー・ガガが日本のためにリストバンド作って話題になったこともあって、まあそれに便乗したカタチですね、制作費も安そうだったし(笑)。、実際安かったのですが、デザインも自分でできたので、よし、リストバンドだ! と。寄付しようと思っていた300ドルを元手に1000個作って、それを5ドルで売る。もし全部売れたら300ドルが5000ドルになる、という考えでした。 【やほい】それが最終的には5000ドルどころか1万2000ドル近くになったのですね。 【マサミ】ロサンゼルス在住のライター仲間である森真弓をはじめ、日本のためになにかしたい! という友人が精力的に活動を手伝ってくれたおかげです。プロジェクトといっても、最初は周りの友人や知人にコツコツ売るという、本当の草の根活動でした。やほいさんも購入してくれましたよね、ありがとうございました。リストバンドを買いたい人がいれば1個でも届けに行き、出店させてくれるイベントがあれば飛んでいき……と、がむしゃらに活動していたのですが、その姿を見て息子の幼稚園の園長先生が「園のカウンターで販売しませんか」と言ってくれたり、友人が働いているショップのオーナに話をもちかけてお店で置いてくれるようになったり。日本を支援しようという輪がどんどん広がっていくを実感して、血が騒ぎました! Tシャツを作ったのも大きかったですね。グラフィックデザイナーの友人が無料でデザインしてくれるというので制作に踏み切りました。Tシャツはリスバンドと違ってサイズも揃えないといけないし、制作単価も高いけど、その分高く売れる。1枚原価5ドルのを$20で売ることで$15が寄付に回せることになるので、やるしかないと思いました。 【やほい】マサミさんは普段ライターとして原稿を書いているわけですが、実際にモノを作って売るという工程はいかがでしたか? まったく違う分野なので、システムや流れを作るのにまず苦労しました。資金繰りや在庫、メディア戦略も考えないとけないし、ベッドルームはリストバンドやTシャツの山で倉庫状態。でも中小企業の経営者みたいな感じが味わえて楽しかったです。イベントで販売させてもらうために主催者を探したり、トップの人を捕まえる、という作業はライターやコーディネーターとしてツテを頼ったりリサーチをして取材対象者を探していく工程と似ていましたね。ともかくその間、仕事は最低限、育児はしたものの家事はそっちのけ。それに文句を言うどころか活動に協力してくれた主人に感謝しています。 【やほい】日本の新聞でも取り上げられたそうですが。 【マサミ】はい、5月26日の読売新聞全国版で紹介されました。やはり新聞の影響は大きく、掲載直後は日本から問い合わせが殺到。「日本のためにありがとう。感動しました」というメールもたくさんいただき、勇気づけられました。それでしばらくはアメリカからリストバンドを発送していたのですが、コストと手間がかかってしまう。そこで、日本の友人に相談したら「ボランティアで私にやらせて」と言ってくれたのです。今では日本からのオーダーは日本から発送できるようになりました。 【やほい】最後にメッセージをお願いします。 【マサミ】冷静に分析すると、この活動は「日本のために!」というよりも、「何かしなければ!」という自分の切羽詰った気持ちに対する精神安定療法でした。当時は悲惨な映像を見ると誇張でなく心臓がバクバクして息苦しくなっていましたから。それを和らげるためにもなにかに没頭したかった。それは私だけでなく、周りの多くの人も同様だったようで、だからこそ多くの人がまるで自分のプロジェクトのように精力的に活動を手伝ってくれたんですね。 この活動を通して、集めたお金以上に人のつながりや優しさ、日本人が祖国を思う気持ちの強さ、アメリカ人の度量の大きさやチャリティー活動に対する考え方、いろんなことを知りました。本当にやってよかった! 残念ながら、ここアメリカでは日本への関心は徐々に薄れていて、今後の活動は今まで以上の努力が必要になってきますが、もうひとふんばりもふたふんばりもしようと思いますので、みなさん応援をお願いします! ■You Can Do It, Japan Projectブログ ■Facebookコミュニティサイト 〈本件に関するお問い合わせ先〉スズキマサミさん海外事情に詳しい、海外在住のライター、メディア・コーディネーター、フォトグラファー、トランスレーター(通訳、アテンド)を探す、繋がるサイト