m-sachiko-1今回は、オーストラリア、サンシャインコースト在住のマーシャン・祥子さんです。

【やほい】
実は祥子さんは▼2009年にもご登場いただいていますので今回が2度目となります。前回伺ったお話はぶっ飛び過ぎていてその行動力にかなり驚きましたが、あれから7年が過ぎ、今また祥子さんを取り巻く環境が大きく変ったようですね。さて、まずはその後の変化や、現在の活動についてざっとお話しいただけますか?

【祥子】
もう7年ですか、びっくりです。あれから映画が3本くらい作れそうなほどいろいろありましたよ。

まず、出張料理や執筆仕事が軌道に乗ってきた2010年に息子を出産しました。仕事が大好きだったので、無謀にも産後2ヶ月で仕事に復帰。説明するまでもなく、てんてこまいで、頑張りすぎた私は産後うつになりました。

【やほい】
“頑張りすぎて”うつになったところが祥子さんらしいですね。で、どうされたのですか?

【祥子】
そこで、子育てをしていくということは、今までのようにパワーで押し切るだけじゃだめなんだなということを学び、仕事と育児、そして心と体のバランスを保つように食生活やライフスタイルを見直すようになりました。

1年の休養をとり、仕事にも復帰。バランス良く、をテーマに7割くらいの力で生きることを学んできた頃、2013年に娘が生まれました。

【やほい】
覚えています。もうすぐ第二子ご出産と聞いていましたので、「子育て関連の原稿がお願いできるな」と思っていました。確か、あの頃、一度お願いしたような記憶があります。そしたら、生まれた娘さんのことでたいへんでそれどころではないとお返事もらいとっても心配になりました。

【祥子】
出産時の事故で酸素が足りず、娘は脳性麻痺という障害を負ってしまったんです。歩いたり学習したりすることに障害が出るかもしれないと。これは人生最大の試練でした。告知をされた時というより、娘が眠りから覚めなくなってしまった時、自分の中での価値観がガラッと変わったような感じでしたね。もう戻ることができないような暗闇のどん底の中に放り投げられて、母としての無力さとか命の大切さ、あたりまえの幸せの大切さに気づきました。

【やほい】
我が子の危機に直面したときの苦しみは並々ならぬことでしたでしょう。母としての気持ちの動揺、代わってやれない無力感などたいへんお辛い時間を過ごされていたのですね。

【祥子】
生後退院してすぐ、リハビリを始めたんですが、そこからずっと、毎週いくつもアポをこなす療育生活です。そして次第に、どう健常児に近づけるか、ではなく、どうしたら娘がありのままで輝けるんだろう、娘だけでなく息子も、周りの子も、とにかく皆がありのままで輝ける社会で生きていきたいと思うようになったんですね。

【やほい】
「母は強し!」泣いている場合じゃないし……というわけですね。それで?

hito_13_sachiko【祥子】
この頃、娘のセラピーのために、住み慣れたシドニーを離れ、クイーンズランド州のサンシャインコーストという美しい片田舎に引っ越しました。

そんな中でも、仕事復帰への想いが常にあり、娘が1歳、2歳という区切りで復帰を試みたんですが、どうもうまくいかないんです。あんなに大好きだったはずの仕事がストレスにしかならない。7割の力でやろうとしても不安とか焦りで押しつぶされそうになる。

以前は料理で人を幸せにすることが生きがいだったのに、パーティーや記念日なんかですでにハッピーな人をさらにハッピーにすることに温度差を感じるようにもなっていました。そして2回、仕事復帰に失敗しました。

【やほい】
そこもよくわかります。自分が辛いときに人の幸せを目の当りにすれば焦りも生まれるでしょうし、居心地が悪いですよね。それはとても自然なことだと思います。

【祥子】
この2回の挫折で、私は今二児の母となり、障害と向き合う私には何か違う仕事がむいているんじゃないかと思うようになったんですね。なんていうか、幸せな人をもっと幸せにするんじゃなくて、私は人の健康に携わったり、辛い人を幸せな方向に持っていく仕事がしたいんだなと。

ちょうど、娘が生まれてから、娘の可能性を十分に引き出し、ベストのコンディションを保つために、脳に良い食事とかを研究するようになっていたんです。そういうことがリンクして、オーストラリアの国家認定のフードコーチという資格を取る勉強を始めました。ホリスティックな栄養学はもともと私が管理栄養士の資格を取るために日本で勉強したものとはまた違い、非常に納得できるものでした。

二人の子育てと療育の合間の勉強はとても息抜きになりました。そして去年資格が取れて、フードコーチとして、心と体のバランスを整える仕事を始めたんです。

【やほい】
その資格とはどんな資格なのですか?
foodcoaching【祥子】
栄養士とライフコーチを合わせたような資格です。今欧米ではヘルスコーチというのが爆発的に人気で、パーソナルトレーナーをつけるように、自分の健康管理に対してコーチをつけるんですね。フードコーチもほぼヘルスコーチと一緒ですが、お客さんの立てる目標、例えば病気の症状をコントロールしたいとか、体重を落としたいとか、健康にモチベーションを保ちたいとかに対して、こうしなさいというのではなく、どうしたらそれを達成できるのか一緒に歩んでくれる人という感じです。食生活やライフスタイルを見直して、どうしたらその人自身が無理なく理想に近づいていけるかを一緒に考えていきます。食とか体とか症状に偏ってフォーカスするのではなくて、ホリスティックにその人がどうしたらもっとバランスよく健康にいられるかを提案し、サポートしていくんです。

私自身は去年の12月から、それまではローカル対象でやっていたビジネスを日本人向けに変え、そして子育て奮闘中のママに絞って子育てを楽にする食育情報の発信や、ワークショップ、フードコーチング、執筆、レシピ提供などを展開しています。日本人向けなので場所を定めず、スカイプやメールを使ってグローバルにやっています。

【やほい】
子育てがすっかり終わっているわたしも祥子さんから配信されるメルマガを楽しみに拝読しています。食に関する情報は生きている限りたいせつです。食を通して心と体の健康を考え、ライフスタイルを見直しと、いい影響を与える活動をされているなと感じています。

お話を伺い、祥子さんは苦しいとき、辛いときも自分を冷静に見極める力があるように思います。そして、自分に何ができるのか?何がしたいのか、そのためにどんなアクションを起こせばいいのか?と常に考えて行動が起こせるところがすばらしいです。

さてここで、祥子さんの活動に興味のある方に具体的な情報をいただけますか?

mail_sachiko【祥子】
月に2回、忙しいママの笑顔のための食育メール講座というのを配信しています。ママ目線で噛み砕いた子育てを楽にしていく食育情報や時短でずぼらなのに体に優しいレシピをてんこ盛りにしています。無料登録は文末のウエブサイトからできます。

不定期ですが、各地で食育ワークショップも行っています。今後、オーストラリアだけでなく日本や海外でも展開していきたいですね。

foodtherapyまた6月13日から8週間で子育てを楽にするFood Therapyというオンラインプログラムを始めます。

子育てにストレスを抱えるママを楽にしてあげたいんですよね私。

やっぱり、産後うつとか、娘の障害とか、私の育児にはいつも大きなチャレンジが待っていて、そこで学ぶことは計り知れないんです。同時にそういう痛みもわかるので、ついつい頑張らなきゃってしてしまうママの肩の荷を降ろしてあげたい。

そうすれば、もっと穏やかな時間を子供とすごせて、笑顔とゆとりが生まれますよね。ママがそうなら、子供って本当にありのままでのびのび育ってくれると思うんです。

このプログラムがまたすごいんですけど、オーストラリア在住の8人の心と体の専門家(日本人)が集結して食やライフスタイルを見直すことで子育てを楽にしていこうというものなんです。オンラインなのでどこからでも参加できて、しかも同じ悩みを抱えるママたちと同時進行なのでフォーラムで助け合うことができます。

穏やかな子供を育てる食育はもちろんのこと、一生困らない献立の軸の作り方、ずぼらレシピの動画、ヨガの動画、自然療法、アートやアロマを取り入れた育児の知恵、マッサージの動画などてんこ盛り。

6月からは初めての試みになるんですけど、これをたくさんの人に広めていきたいと思っています。このプログラムを通じて世界中のママとつながれたらいいですね。

【やほい】
「世界じゅうのママがつながる」ってすばらしい!まるで「海外在住メディア広場」のようですね。(笑)

【祥子】
このプログラムを元にしたプライベートのフードコーチングも承っています。対面より、スカイプが人気ですね。やっぱり、アポってママにとってストレスですから、子供がいない間とか寝た後とかにパジャマでもできる、夫婦参加オッケーというのがウリです(笑)

執筆、レシピ提供・講演の依頼もいつでも受け付けています。食に限らず、子育て、マインド面、海外生活などのトピックでも承っています。

◆ウエブサイトはhttp://holisicfoodjourney.com
◆問い合わせはこちら
◆ブログはhttp://ameblo.jp/oceansoul

【やほい】
世界じゅうのママが笑顔になれる活動、楽しみです。元気が出るお話ありがとうございました。

http://mediahiroba.com/wp-content/uploads/hito_13_sachiko-490x221.jpghttp://mediahiroba.com/wp-content/uploads/hito_13_sachiko-490x221-150x150.jpgyahoiひと・人@広場今回は、オーストラリア、サンシャインコースト在住のマーシャン・祥子さんです。 【やほい】 実は祥子さんは▼2009年にもご登場いただいていますので今回が2度目となります。前回伺ったお話はぶっ飛び過ぎていてその行動力にかなり驚きましたが、あれから7年が過ぎ、今また祥子さんを取り巻く環境が大きく変ったようですね。さて、まずはその後の変化や、現在の活動についてざっとお話しいただけますか? 【祥子】 もう7年ですか、びっくりです。あれから映画が3本くらい作れそうなほどいろいろありましたよ。 まず、出張料理や執筆仕事が軌道に乗ってきた2010年に息子を出産しました。仕事が大好きだったので、無謀にも産後2ヶ月で仕事に復帰。説明するまでもなく、てんてこまいで、頑張りすぎた私は産後うつになりました。 【やほい】 “頑張りすぎて”うつになったところが祥子さんらしいですね。で、どうされたのですか? 【祥子】 そこで、子育てをしていくということは、今までのようにパワーで押し切るだけじゃだめなんだなということを学び、仕事と育児、そして心と体のバランスを保つように食生活やライフスタイルを見直すようになりました。 1年の休養をとり、仕事にも復帰。バランス良く、をテーマに7割くらいの力で生きることを学んできた頃、2013年に娘が生まれました。 【やほい】 覚えています。もうすぐ第二子ご出産と聞いていましたので、「子育て関連の原稿がお願いできるな」と思っていました。確か、あの頃、一度お願いしたような記憶があります。そしたら、生まれた娘さんのことでたいへんでそれどころではないとお返事もらいとっても心配になりました。 【祥子】 出産時の事故で酸素が足りず、娘は脳性麻痺という障害を負ってしまったんです。歩いたり学習したりすることに障害が出るかもしれないと。これは人生最大の試練でした。告知をされた時というより、娘が眠りから覚めなくなってしまった時、自分の中での価値観がガラッと変わったような感じでしたね。もう戻ることができないような暗闇のどん底の中に放り投げられて、母としての無力さとか命の大切さ、あたりまえの幸せの大切さに気づきました。 【やほい】 我が子の危機に直面したときの苦しみは並々ならぬことでしたでしょう。母としての気持ちの動揺、代わってやれない無力感などたいへんお辛い時間を過ごされていたのですね。 【祥子】 生後退院してすぐ、リハビリを始めたんですが、そこからずっと、毎週いくつもアポをこなす療育生活です。そして次第に、どう健常児に近づけるか、ではなく、どうしたら娘がありのままで輝けるんだろう、娘だけでなく息子も、周りの子も、とにかく皆がありのままで輝ける社会で生きていきたいと思うようになったんですね。 【やほい】 「母は強し!」泣いている場合じゃないし……というわけですね。それで? 【祥子】 この頃、娘のセラピーのために、住み慣れたシドニーを離れ、クイーンズランド州のサンシャインコーストという美しい片田舎に引っ越しました。 そんな中でも、仕事復帰への想いが常にあり、娘が1歳、2歳という区切りで復帰を試みたんですが、どうもうまくいかないんです。あんなに大好きだったはずの仕事がストレスにしかならない。7割の力でやろうとしても不安とか焦りで押しつぶされそうになる。 以前は料理で人を幸せにすることが生きがいだったのに、パーティーや記念日なんかですでにハッピーな人をさらにハッピーにすることに温度差を感じるようにもなっていました。そして2回、仕事復帰に失敗しました。 【やほい】 そこもよくわかります。自分が辛いときに人の幸せを目の当りにすれば焦りも生まれるでしょうし、居心地が悪いですよね。それはとても自然なことだと思います。 【祥子】 この2回の挫折で、私は今二児の母となり、障害と向き合う私には何か違う仕事がむいているんじゃないかと思うようになったんですね。なんていうか、幸せな人をもっと幸せにするんじゃなくて、私は人の健康に携わったり、辛い人を幸せな方向に持っていく仕事がしたいんだなと。 ちょうど、娘が生まれてから、娘の可能性を十分に引き出し、ベストのコンディションを保つために、脳に良い食事とかを研究するようになっていたんです。そういうことがリンクして、オーストラリアの国家認定のフードコーチという資格を取る勉強を始めました。ホリスティックな栄養学はもともと私が管理栄養士の資格を取るために日本で勉強したものとはまた違い、非常に納得できるものでした。 二人の子育てと療育の合間の勉強はとても息抜きになりました。そして去年資格が取れて、フードコーチとして、心と体のバランスを整える仕事を始めたんです。 【やほい】 その資格とはどんな資格なのですか? 【祥子】 栄養士とライフコーチを合わせたような資格です。今欧米ではヘルスコーチというのが爆発的に人気で、パーソナルトレーナーをつけるように、自分の健康管理に対してコーチをつけるんですね。フードコーチもほぼヘルスコーチと一緒ですが、お客さんの立てる目標、例えば病気の症状をコントロールしたいとか、体重を落としたいとか、健康にモチベーションを保ちたいとかに対して、こうしなさいというのではなく、どうしたらそれを達成できるのか一緒に歩んでくれる人という感じです。食生活やライフスタイルを見直して、どうしたらその人自身が無理なく理想に近づいていけるかを一緒に考えていきます。食とか体とか症状に偏ってフォーカスするのではなくて、ホリスティックにその人がどうしたらもっとバランスよく健康にいられるかを提案し、サポートしていくんです。 私自身は去年の12月から、それまではローカル対象でやっていたビジネスを日本人向けに変え、そして子育て奮闘中のママに絞って子育てを楽にする食育情報の発信や、ワークショップ、フードコーチング、執筆、レシピ提供などを展開しています。日本人向けなので場所を定めず、スカイプやメールを使ってグローバルにやっています。 【やほい】 子育てがすっかり終わっているわたしも祥子さんから配信されるメルマガを楽しみに拝読しています。食に関する情報は生きている限りたいせつです。食を通して心と体の健康を考え、ライフスタイルを見直しと、いい影響を与える活動をされているなと感じています。 お話を伺い、祥子さんは苦しいとき、辛いときも自分を冷静に見極める力があるように思います。そして、自分に何ができるのか?何がしたいのか、そのためにどんなアクションを起こせばいいのか?と常に考えて行動が起こせるところがすばらしいです。 さてここで、祥子さんの活動に興味のある方に具体的な情報をいただけますか? 【祥子】 月に2回、忙しいママの笑顔のための食育メール講座というのを配信しています。ママ目線で噛み砕いた子育てを楽にしていく食育情報や時短でずぼらなのに体に優しいレシピをてんこ盛りにしています。無料登録は文末のウエブサイトからできます。 不定期ですが、各地で食育ワークショップも行っています。今後、オーストラリアだけでなく日本や海外でも展開していきたいですね。 また6月13日から8週間で子育てを楽にするFood Therapyというオンラインプログラムを始めます。 子育てにストレスを抱えるママを楽にしてあげたいんですよね私。 やっぱり、産後うつとか、娘の障害とか、私の育児にはいつも大きなチャレンジが待っていて、そこで学ぶことは計り知れないんです。同時にそういう痛みもわかるので、ついつい頑張らなきゃってしてしまうママの肩の荷を降ろしてあげたい。 そうすれば、もっと穏やかな時間を子供とすごせて、笑顔とゆとりが生まれますよね。ママがそうなら、子供って本当にありのままでのびのび育ってくれると思うんです。 このプログラムがまたすごいんですけど、オーストラリア在住の8人の心と体の専門家(日本人)が集結して食やライフスタイルを見直すことで子育てを楽にしていこうというものなんです。オンラインなのでどこからでも参加できて、しかも同じ悩みを抱えるママたちと同時進行なのでフォーラムで助け合うことができます。 穏やかな子供を育てる食育はもちろんのこと、一生困らない献立の軸の作り方、ずぼらレシピの動画、ヨガの動画、自然療法、アートやアロマを取り入れた育児の知恵、マッサージの動画などてんこ盛り。 6月からは初めての試みになるんですけど、これをたくさんの人に広めていきたいと思っています。このプログラムを通じて世界中のママとつながれたらいいですね。 【やほい】 「世界じゅうのママがつながる」ってすばらしい!まるで「海外在住メディア広場」のようですね。(笑) 【祥子】 このプログラムを元にしたプライベートのフードコーチングも承っています。対面より、スカイプが人気ですね。やっぱり、アポってママにとってストレスですから、子供がいない間とか寝た後とかにパジャマでもできる、夫婦参加オッケーというのがウリです(笑) 執筆、レシピ提供・講演の依頼もいつでも受け付けています。食に限らず、子育て、マインド面、海外生活などのトピックでも承っています。 ◆ウエブサイトはhttp://holisicfoodjourney.com ◆問い合わせはこちら。 ◆ブログはhttp://ameblo.jp/oceansoul 【やほい】 世界じゅうのママが笑顔になれる活動、楽しみです。元気が出るお話ありがとうございました。海外事情に詳しい、海外在住のライター、メディア・コーディネーター、フォトグラファー、トランスレーター(通訳、アテンド)を探す、繋がるサイト