読後感最高!『たった一つの自信があれば、人生は輝き始める』

有川真由美さん『たった一つの自信があれば、人生は輝き始める』(きずな出版)をスイスイと読みました。彼女の本はどれも平易な言葉で優しさに満ちていてほんとに読みやすいのです。今回の本は、誰をも元気にしてくれる魔法の本と感じました。

人が生きていくうえで「自信」を持つことがいかにたいせつか、そしてそれを高めていくためにどうしたらいいかを教えてくれます。自信を持つというのは、特別のことができるようになることではなく、「ありのままの自分を信じて生きていこうとする力」であり、「自分のなかの価値に目を向けること」と気付かせてくれます。

わたし自身、自己肯定感がどん底に低いタイプなので、「こんなふうにとらえて生きていけばいいんだ!」という数々の言葉に励まされました。

また、自信を持てる自分になるために「やればできる貯金」をコツコツ貯めることを提案しています。「やればできるじゃん、私」と思える些細な行動ができたら、「チャリン」と積み上げ、それを意識していくことで達成感を得ながら、「チャリン、チャリン」で自信の持てる自分になろうというものです。このチャリンに、具体例もいろいろ紹介されていますが、誰でも今日からできることばかりです。

「愛されていること、愛していることを思い出す」
この項目では、自信を持つためには「愛されていると感じる愛情体験」「やればできると感じる成功体験」という“栄養”が要ると説いています。なるほどなぁ、上手いこと言うなと思います。

「『欲望』と同じだけ『感謝』の気持ちを持つ」
求めすぎると足りないものばかりに目が向く。感謝することを忘れて“恵まれていること”が見えなくならないように、というのは言われるまでもなく当たり前のことのようですが、たまにはこんなふうに指摘されないとつい忘れてしまいがちなことでもあります。ところどころで、さらりと戒めが語られているのも「思い出させてくれてありがとう」と“読んで良かったお得感”を高めてくれる一冊です。

これ以上ダラダラ続けると、ネタバレ過ぎるのでおしまいとしますネ。