靴家さちこ × セルボ貴子

ヘルシンキのカフェ・エンゲルにて

住んでみてわかった 本当のフィンランド
住んでみてわかった 本当のフィンランド
靴家さちこ,セルボ貴子

靴家:まずは貴子さん、お疲れ様でした。メディア広場仲間同士、同じフィンランド在住者同士の初の共著本が完成しましたね!

セルボ:本当ですね!さちこさんもお疲れ様でした。

靴家:振り返ってみると、どこが一番書きにくかったですか?

セルボ:私の場合は福祉制度、教育ですね。さちこさんは、いかがでした?

靴家:私も、教育が最も苦しかったです。やはり、教育に関しては、どれだけ今の日本の現状に即したことを書いているのか、最後まで自信が持てなくて辛かったですね。例えば、日本もこういうところをフィンランドみたいにやれば、と思いますよね。でも、それを実際に――

セルボ:実際に提案してしまうと、外野がやいやい言ってるだけみたいになってしまいそう、でしたよね。私も、義務教育については、訪問経験も含め、教育関係者や保護者たちなど多くの人に聞きました。でも5年後、息子たちが二人とも小学生になっていたら保護者としての実感をよりリアルに書き込めるだろうと、歯がゆさがありました。

靴家:それで、「書き足りない」と言われてたんですね。――ところで、この場で在住8年の先輩に聞きますが、言葉以外で今でもフィンランドで困っていること、慣れられないことって何ですか?

セルボ:暗い11月ですね。一度本当にがっくりきて、Yah●●!を使って日本の不動産物件を検索し「ここに引っ越そう!」と夫に言った事もあります。でも、なだめられましたっけ。

靴家:ああ、わかります。暗くて雨ばっかり降って、外国人である私達が参っているのに、地元人はそこに輪をかけて落ち込んでいたりしますからねぇ。

セルボ:もう一つは、近所の小学生たちがピンポンダッシュする事!毎年数回やられます。以前、子ども達が逃げる姿を見て、思わず「二度と来るな!」と怒鳴って、他人に声を荒げるなんて普段無いのでドキドキしましたよ。

靴家:ピンポンダッシュ!郷愁に駆られるなぁ。ところで、貴子さんは、子どもの頃から周りの人達に、将来は海外に住むんじゃないか、なんて言われていましたか?

セルボ:英語の響きに憧れたらしく、3歳の時にガイコクに行きたいと言っていたようです。さちこさんはやはり海外体験からですか?

靴家:そうですね。父の仕事で、タイに住んでいたことがきっかけとなっているようです。インターの幼稚園に通ってたんですけど、日本人の男の子相手だと、テレビ番組のヒーローごっこで蹴り合い殴り合いの野蛮な遊びばっかりしてたのに、西洋人の男の子には、新しい靴なんかを履いてったりすると「いい靴だね」なんてさりげなく褒めてくれたりするのでついデレデレしたりして。それが全ての始まりだったような気がします。――私、ニッポン男児にしばかれるでしょうか?

セルボ:いや、もう大丈夫でしょう(笑)。――フィンランド永住組の日本人は、在30年以上の大先輩たちを筆頭に数百名、これからもどんどん増えそうですね。そうした方々も含め、本書が多くの方にフィンランドを知る一冊になればと思います。今日は一年ぶりにお会いして楽しかったです、ありがとうございました。

靴家:こちらこそ、どうもありがとうございました。

yahoiひと・人@広場靴家さちこ × セルボ貴子 ヘルシンキのカフェ・エンゲルにて 住んでみてわかった 本当のフィンランド 靴家さちこ,セルボ貴子 靴家:まずは貴子さん、お疲れ様でした。メディア広場仲間同士、同じフィンランド在住者同士の初の共著本が完成しましたね! セルボ:本当ですね!さちこさんもお疲れ様でした。 靴家:振り返ってみると、どこが一番書きにくかったですか? セルボ:私の場合は福祉制度、教育ですね。さちこさんは、いかがでした? 靴家:私も、教育が最も苦しかったです。やはり、教育に関しては、どれだけ今の日本の現状に即したことを書いているのか、最後まで自信が持てなくて辛かったですね。例えば、日本もこういうところをフィンランドみたいにやれば、と思いますよね。でも、それを実際に―― セルボ:実際に提案してしまうと、外野がやいやい言ってるだけみたいになってしまいそう、でしたよね。私も、義務教育については、訪問経験も含め、教育関係者や保護者たちなど多くの人に聞きました。でも5年後、息子たちが二人とも小学生になっていたら保護者としての実感をよりリアルに書き込めるだろうと、歯がゆさがありました。 靴家:それで、「書き足りない」と言われてたんですね。――ところで、この場で在住8年の先輩に聞きますが、言葉以外で今でもフィンランドで困っていること、慣れられないことって何ですか? セルボ:暗い11月ですね。一度本当にがっくりきて、Yah●●!を使って日本の不動産物件を検索し「ここに引っ越そう!」と夫に言った事もあります。でも、なだめられましたっけ。 靴家:ああ、わかります。暗くて雨ばっかり降って、外国人である私達が参っているのに、地元人はそこに輪をかけて落ち込んでいたりしますからねぇ。 セルボ:もう一つは、近所の小学生たちがピンポンダッシュする事!毎年数回やられます。以前、子ども達が逃げる姿を見て、思わず「二度と来るな!」と怒鳴って、他人に声を荒げるなんて普段無いのでドキドキしましたよ。 靴家:ピンポンダッシュ!郷愁に駆られるなぁ。ところで、貴子さんは、子どもの頃から周りの人達に、将来は海外に住むんじゃないか、なんて言われていましたか? セルボ:英語の響きに憧れたらしく、3歳の時にガイコクに行きたいと言っていたようです。さちこさんはやはり海外体験からですか? 靴家:そうですね。父の仕事で、タイに住んでいたことがきっかけとなっているようです。インターの幼稚園に通ってたんですけど、日本人の男の子相手だと、テレビ番組のヒーローごっこで蹴り合い殴り合いの野蛮な遊びばっかりしてたのに、西洋人の男の子には、新しい靴なんかを履いてったりすると「いい靴だね」なんてさりげなく褒めてくれたりするのでついデレデレしたりして。それが全ての始まりだったような気がします。――私、ニッポン男児にしばかれるでしょうか? セルボ:いや、もう大丈夫でしょう(笑)。――フィンランド永住組の日本人は、在30年以上の大先輩たちを筆頭に数百名、これからもどんどん増えそうですね。そうした方々も含め、本書が多くの方にフィンランドを知る一冊になればと思います。今日は一年ぶりにお会いして楽しかったです、ありがとうございました。 靴家:こちらこそ、どうもありがとうございました。海外事情に詳しい、海外在住のライター、メディア・コーディネーター、フォトグラファー、トランスレーター(通訳、アテンド)を探す、繋がるサイト